再発する前に、正しいケアで予防!
お口の中には300種類以上の細菌が存在していますが、その中でも悪玉菌として良く知られているのが「虫歯菌」と「歯周病菌」です。
この2つの菌は大切な歯を失う2つの要因となっており、治療を終えても毎日のケアを怠っていると再発するリスクが高くなります。
ブラッシング・ケアをご自宅などで実践することと、医院での定期的な検査・診断とクリーニングを組み合わせることで、お口の中の菌の繁殖の元となる歯石の発生を抑えられます。
これが『プラーク・コントロール』とも言われており予防の基本です。
正しく適切なケア組み合わせて行い、再発のリスクを減らし快適な生活を送っていきましょう。
ご自宅でのケアの基本について
「強い歯」を作るための基本は大きく2点が挙げられます。
まず1つ目は、毎日の食生活で良く噛んで食べることです。
噛むことで唾液が多く出てきて消化吸収を良くし、唾液中に含まれるカルシウムやリンが歯の再石灰化を補います。
さらに良く噛んで食べることは、骨に刺激を与え骨の吸収を防いでくれるため、歯周病の予防にも効果があります。
2つ目は正しい歯のブラッシングです。
短い時間簡単に「ちゃっちゃっ」と終わらせるのではなく、丁寧に歯の隅々にある食べカスなどを取り除きましょう。
食後のブラッシングはもちろんですが、食間などに行うことで予防効果が高まります。
歯ブラシが届きにくい歯間や歯の溝などに付着し固まったバイオフィルムは医院で『PMTC』を行うことが効果的です
。
フッ素やシーラントなどで大切な歯を予防
治療が終わったら、虫歯にならないようフッ素入りジェルを塗ります。
フッ素の効果の主な点は下記の通り、定期的に塗ることで虫歯になりにくい歯にしていきます。
★ 生える途中の弱い歯を丈夫にします
★ 抗菌作用でミュータンス菌の力を弱めます
★ 白くにごって溶けかかっている歯を、再び硬くします
★ 骨の中に埋まっている永久歯にもフッ素がしみます
【フッ素(ジェル/洗口液)】
【効用イメージ:フッ素/シーラント閉塞】
奥歯の噛み合わせの部分は、「溝」が深くて磨きにくく、虫歯になり易い場所です。
シーラントは「溝」をレジンという歯科用プラスチック材で埋めて、食べカスが溜まりにくく磨きやすくする乳歯の治療です。なおシーラントは定期的に行うことで虫歯のリスクが小さくなります。またシーラントをフッ素と併用するとより効果的に予防が可能です。